ホーチミン・サイゴンの生活ガイド | 日常で役に立つ現地の暮らし情報
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場面ごとに何を着ればよいかと持ち物をご紹介

ベトナム旅行の荷造りで、いちばん時間がかかるのが服選びではないでしょうか。暑いのは分かっている。でも、どこまで軽装でいいのか。そこがはっきりしないと、決められません。
結論からお伝えします。基本は一年中、日本の真夏と同じ服装で足ります。ホーチミンの最高気温は、いちばん涼しい12月でも31.6度。冬物は一切要りません。
ただし「暑いから薄着でいい」で終わらない場面が3つあります。寺院、格式のあるレストラン、そして屋内の冷房です。ここを知らずに行くと、入場を断られたり、寒さで体調を崩したりします。
今回はまいぷれ編集部が、場面ごとに何を着ればよいかを整理してご紹介します!1枚あるだけで全部を解決してくれる持ち物もお伝えします。荷造りの前にぜひご覧ください。
結論|夏服に「薄手の羽織り物」を1枚足してください。冷房対策と寺院での肩隠しを、これ1枚が兼ねます
まず気候の確認からです。世界気象機関(WMO)が公表しているホーチミンの平年値では、平均最高気温がいちばん低い12月で31.6度、いちばん高い5月で34.9度。一年を通して30度を下回りません。
つまり季節で服を変える必要がありません。2月に行っても8月に行っても、持っていくものは同じです。半袖、薄手のボトムス、通気性のよい靴。日本の真夏の格好をそのまま持っていけば大丈夫です。
素材は綿や麻など、通気性と吸湿性のよいものが快適です。汗をかきますので、乾きやすさも選ぶ基準になります。
枚数は日数より多めにお持ちください。日中に汗をかいて、夕方に着替えたくなる日があります。薄手の服は荷物になりませんので、余裕を持たせるほうが快適です。
なお雨季(5月~11月)に行かれる場合は、これに雨具が加わります。ホーチミンの年間降水量の約9割がこの時期に集中します。傘よりも、風に強いレインコートのほうが確実です。
気温の出典:WMO(世界気象機関)World Weather Information Service のホーチミン市平年値
ここがいちばん気をつけたい場面です。
ベトナムには仏教寺院とカトリック教会の両方があり、観光の目的地にもなっています。こうした宗教施設では、肩やひざが出る服装だと入場を断られることがあります。
具体的には、次のような服装は避けたほうが無難です。
| 避けたい服装 | 理由と対処 |
|---|---|
| タンクトップ キャミソール | 肩が出ます。羽織り物をかければ解決します |
| 短パン ミニスカート | ひざが出ます。大きめのストールを巻く方法もありますが、確実なのは長めのボトムスです |
| 体の線が出る服 | 場所によっては好まれません |
対策はかんたんです。薄手の羽織り物を1枚、かばんに入れておくこと。これで肩の問題は解決します。ひざについては、寺院を訪れる予定がある日は、長めのボトムスを選んで出かけるのが確実です。
靴についても一点。寺院では靴を脱いで入る場所があります。ひもを結び直すタイプの靴だと、その都度手間がかかります。脱ぎ履きしやすい靴のほうが動きやすいですね。
それから服装以外のことですが、祈っている方にカメラを向けるのは避けてください。観光地であると同時に、信仰の場です。この意識があるだけで、ふるまいは自然に整います。

食事の場面についてです。ここは行く店によって、必要な装いが変わります。
■ ローカルの食堂・屋台・カフェ
ふだんの服装で問題ありません。Tシャツにサンダルでも、まったく浮きません。むしろ気負わない格好のほうが街になじみます。
■ ホテルのレストランや、格式のある店
こちらは少し整えたほうが安心です。厳格なドレスコードを設けている店は多くありませんが、短パンとビーチサンダルでは場に合わないことがあります。
男性なら襟のあるシャツと、つま先の隠れる靴。女性ならワンピースやきれいめのブラウス。この程度で十分です。ジャケットやネクタイまでは、通常求められません。
記念日のディナーや、高層階の眺めのよい店を予定している方は、1日分だけ「少しきれいな服」を持っていくと選択肢が広がります。かさばらないものを1セット、というくらいの心づもりで十分です。
なお心配なときは、予約時に確認するのがいちばん確実です。「ドレスコードはありますか」と聞けば、店が教えてくれます。
■ 仕事で訪れる場合
商談や打ち合わせでは、日本と同じくスーツやジャケットが求められる場面があります。ただし気温は年間を通して30度超です。移動中は上着を脱ぎ、屋内で着るという前提で、薄手で通気性のよい素材を選ぶと体力の消耗が違います。
暑い国に行くのに「寒さ対策」と聞くと、意外に思われるかもしれません。ですがこれが実際にいちばん体にこたえる部分です。
冷房が強く効いている場所として、次のようなところが挙げられます。
商業施設・スーパー/レストラン・カフェ/ホテルの客室/メトロや長距離バスの車内/飛行機
外が33度でも、屋内は長時間いると冷える温度に設定されていることがあります。汗をかいた状態で冷房の効いた場所に入ると、体が一気に冷えます。これを繰り返すと、体調を崩しやすくなります。
対策はひとつだけです。薄手の羽織り物を、常にかばんに入れておくこと。カーディガン、薄手のシャツ、大きめのストール。何でもかまいません。
この1枚が、寺院での肩隠しと、屋内の冷房対策を兼ねます。持ち物としていちばん働いてくれるアイテムです。荷造りで迷ったら、まずこれを入れてください。
ホテルの客室では、冷房の設定温度を自分で調整できることが多いです。就寝時に冷えすぎると感じたら、遠慮なく温度を上げてください。寝ているあいだに冷やしてしまうのが、いちばんよくあるパターンです。
最後に、靴とかばんについてです。ここには防犯の視点も関わってきます。
■ 靴
選ぶ基準は3つです。通気性がよいこと。濡れても大丈夫なこと。脱ぎ履きしやすいこと。
雨季は路面に水がたまります。革靴は乾きにくく、傷みます。スニーカーやサンダル、通気性のよいスリッポンが向いています。寺院で脱ぐ場面もあるので、着脱のしやすさも効いてきます。
歩く距離は思ったより長くなります。履き慣れた靴をお持ちください。新しい靴を旅行でおろすのは、避けたほうが無難です。
■ かばん
ここは防犯と直結します。外務省は、ホーチミン市でひったくり・スリの被害が多いとしたうえで、「バッグを前掛けするなど常に目の届くかたちで携帯する」「バッグのチャックを施錠する」ことを勧めています。
つまり「体の前で抱えられて、口が閉まるかばん」が向いているということです。開いたままのトートバッグや、背中に回すリュックは、目が届きません。
また外務省は、後方から近づいたバイクによるひったくりについても注意を促しています。車道側の手にかばんを持たない——それだけでも違います。
■ 帽子とサングラス
日差しは強く、影も短くなります。頭上から照りつけるため、帽子があると体力の消耗が違います。折りたためるものが便利です。
防犯に関する出典:外務省 海外安全ホームページ「ベトナム 安全対策基礎データ」(2026年3月13日更新)
ベトナム旅行の服装について、場面ごとにご紹介しました。
おさらいします。基本は一年中、日本の真夏と同じ。冬物は不要です。そのうえで、寺院では肩とひざを隠す。格式のある店では少し整える。屋内の冷房に備える。この3つを押さえておけば困りません。
そして薄手の羽織り物を1枚。これが寺院での肩隠しと冷房対策を兼ねてくれます。持ち物でいちばん働くのが、この1枚です。
服装が決まると、旅の準備はぐっと進みますよ。あとは気持ちよく歩ける靴を選んで、出かけるだけですね。すてきなベトナム旅行になりますように!
※気温はWMO(世界気象機関)World Weather Information Service のホーチミン市平年値によります。宗教施設の服装規定は場所により異なります。訪問先の案内に従ってください。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。