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ホーチミンの移動手段|タクシーの選び方と道路を渡るときの注意

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移動手段の選び方と安全に歩くための注意点をご紹介

ホーチミンに着いて最初に驚くのが、バイクの多さです。道路を埋め尽くすように走り、途切れる気配がありません。「これ、どうやって渡るんだろう」と立ちすくむ方も少なくないと思います。

 

外務省は、ベトナムの交通事情について率直にこう記しています。「ベトナムでは交通安全マナー教育が徹底されておらず、交通事情は劣悪です」。そして2025年の交通事故による死者は10,337人とされています。

 

脅かすつもりはありません。知って備えれば、安全に動けます。今回はまいぷれ編集部が、外務省の情報をもとに移動手段の選び方と、道路を歩くときの注意をご紹介します!

結論|配車アプリか、大手会社のタクシーを使ってください。レンタルバイクは、外務省が慎重な検討を求めています

移動手段の選び方|まず結論から

ホーチミンで使える移動手段を、旅行者にとっての使いやすさで整理します。

 

手段評価
配車アプリいちばんおすすめ。行き先と料金が事前に確定し、言葉の心配がありません
タクシー通信がないときに。ただし会社と乗り方の選択が重要です
メトロ沿線へ行くなら。渋滞に左右されません
徒歩1区内の短距離なら。ただし暑さと道路の横断に注意
路線バス安いですが、旅行者には難易度が高めです
レンタルバイクおすすめしません。免許の問題と事故のリスクがあります

 

基本は配車アプリです。理由は3つあります。行き先を口頭で伝えなくてよい。料金が乗る前に決まる。記録が残る。この3つが、旅行者にとって決定的に楽です。

 

使うには通信環境が必要です。日本を出る前にeSIMを用意しておくか、到着時に空港でSIMを手配してください。通信さえあれば、移動の悩みはほぼ解決します。

タクシー|外務省が挙げるトラブルと対策

外務省はタクシーについて、「比較的安全で利用しやすい乗り物です」としています。基本的には使える移動手段だということです。

 

ただし、そのあとに具体的なトラブルが列挙されています。

 

「乗車後にメーターを作動させずに車を発進させたり、目的地到着と同時にメーターの表示金額を消し不当に高い料金を要求したり、勝手に運転手の知っているホテルへ乗り付けて、無理矢理そこへ泊まらせようとする悪質な運転手もおり、注意が必要です」

 

さらに外務省は、「特に、空港周辺等で呼び込みを行っているタクシーを利用してトラブルに発展するケースが確認されています」と、場所まで特定して注意しています。

 

では、どうすればよいか。外務省自身が対策を示しています。

 

「タクシーを利用する場合は、ホテルやレストランなどにタクシーの配車を依頼する、または街中でよくみかける大手タクシー会社や車両情報の追跡可能なタクシー配車サービスを利用することをお勧めします」

 

つまり3つの方法が挙げられています。

 

1.ホテルやレストランに配車を頼む:いちばん確実です。店の人が呼んだ車なら、素性がはっきりしています。食事のあとや、ホテルを出るときは、遠慮なく頼んでください。

2.大手タクシー会社を選ぶ:街でよく見かける会社の車を選びます。車体のデザインと社名が統一されているのが目印です。

3.配車サービス(アプリ)を使う:外務省が「車両情報の追跡可能な」と書いている点が重要です。誰の車に乗ったかが記録に残ることが、安全につながります。

 

逆に避けるべきなのは、空港やターミナルで声をかけてくる客引きです。外務省が名指しで挙げている以上、ここは徹底してください。正規の乗り場に並ぶか、アプリで呼ぶのが基本です。

 

乗車したら、メーターが動いているかを確認してください。動いていなければ、その場で指し示して伝えます。

 

出典:外務省 海外安全ホームページ「ベトナム 安全対策基礎データ」(2026年3月13日更新)

バスとメトロ|使いどころ

■ 路線バス

外務省はバスについて、「料金が比較的安く、また最近では新型でエアコン付きのものも増えてきています」と評価しています。安さは魅力です。

いっぽうで課題も挙げられています。「英語を理解しない車掌や運転手がほとんどであり、不測の事態が発生した場合の意思疎通が困難であることが予測されます」

さらに「長距離バス利用時の置き引きやスリの被害が発生していますので利用する際には十分注意してください」とも記されています。

つまり「安いが、旅行者には難易度が高い」というのが実際のところです。路線と降車地点を自分で把握でき、荷物を管理できる方向けだとお考えください。

 

■ メトロ(都市鉄道1号線)

2024年12月に開業した、ベトナム初の地下鉄です。ベンタイン駅からスオイティエン駅までを結びます。

最大の利点は、渋滞に左右されないこと。ホーチミンは渋滞が多く、朝夕や雨の時間帯は所要時間が読めません。沿線に用があるなら、時間が計算できる移動手段になります。

ただしまだ1路線のみで、空港には直結していません。「メトロがあるから空港も電車で」と考えていると、当てが外れます。

なお外務省は、置き引きの多発場所として「列車、バス内」を挙げています。車内でも荷物から目を離さないでください。

レンタルバイクは慎重に|免許の問題も

ホーチミンにはレンタルバイクの店が多くあり、「現地の人のように走ってみたい」と考える方もいると思います。

 

ですが、外務省ははっきりと注意を促しています。

 

「ベトナムには観光客相手のレンタルバイク店が数多く存在し、日本の旅行雑誌の中にもレンタルバイクを推奨するような記事を掲載しているものが見られますが、前述のとおりベトナムの交通マナーは劣悪です。交通事故は自分が注意するだけで完全に防げるものではありませんので、レンタルバイクの利用の是非を慎重に検討してください」

 

外務省は実際の事例も挙げています。日本人旅行者がレンタルバイク店から100ccのバイクを借りて運転中、道路を横切ってきた通行人に接触して重傷を負わせ、本人も負傷したという事故です。

 

「自分が注意するだけで完全に防げるものではない」——ここが要点です。腕の問題ではありません。

 

そしてもうひとつ、見落とされがちな問題があります。免許です。

 

外務省によれば、「ベトナム政府は日本が加盟する国際運転免許に関する条約を批准しておらず、日本人旅行者等がベトナム国内で車両を運転する場合には、日本で取得した運転免許証をベトナム当局が発行する運転免許証に切り替えなければなりません」とされ、それ以外は無免許運転となると明記されています。

 

つまり、日本の運転免許証や国際運転免許証では運転できません。「国際免許を持っているから大丈夫」と考えていると、無免許運転になってしまいます。

 

短期の旅行者が、わざわざベトナムの免許に切り替えるのは現実的ではありません。結論として、旅行での運転は避けてください。移動は配車アプリで足ります。

道路の渡り方|走らないこと

最後に、すべての旅行者に関わる話です。歩いて道路を渡る場面は、必ずあります。

 

外務省が公表している2025年のベトナムの交通事故統計は次のとおりです。

 

項目2025年2024年
発生件数18,371件23,484件
死者数10,337人10,944人
負傷者数12,197人17,342人

出典:外務省 海外安全ホームページ「ベトナム 安全対策基礎データ」(2026年3月13日更新)。※外務省は「日本とは統計システムが違うことに注意が必要です」と注記しています。

 

件数は前年より減っていますが、年間1万人を超える方が亡くなっているという事実は変わりません。外務省も「過去には、日本人旅行者が道路を横断中、オートバイに跳ねられ死亡する事故」が発生していると記しています。

 

そのうえで、安全に渡るための考え方をお伝えします。

 

1.走らない。急に止まらない。これがいちばん大切です。バイクは歩行者の動きを予測して避けていきます。急な動きをすると、その予測が外れます。一定の速さで、まっすぐ歩くのが安全です。

2.現地の人と一緒に渡る:慣れないうちは、地元の方が渡るときに横について歩くのが確実です。

3.スマートフォンを見ながら渡らない:周囲が見えなくなります。防犯の面でも同じ結論になります。

4.相手の目を見る:近づいてくるバイクの運転手と視線が合えば、避けてもらえる可能性が高まります。

5.信号があっても油断しない:青信号でも、曲がってくるバイクがあります。渡り始める前に、左右を確認してください。

 

慣れると、ホーチミンの道路は思っているほど怖くありません。ただし最初の1~2回は、必ず慎重に。急がず、周りをよく見て渡ってください。

安全に動ければ、街はもっと楽しい!

ホーチミンの移動手段と、道路を歩くときの注意をご紹介しました。

 

まとめます。移動は配車アプリが基本。タクシーを使うなら、ホテルやレストランに配車を頼むか、大手会社か、追跡可能な配車サービスを選んでください。外務省が勧めている方法です。

 

レンタルバイクは避けてください。外務省が慎重な検討を求めているうえ、日本の免許では運転できません。

 

そして道路を渡るときは、走らない。急に止まらない。一定の速さでまっすぐ歩く。これだけです。

 

移動の不安がなくなると、行きたい場所へ気軽に足を延ばせるようになります。ホーチミンは歩いて楽しい街です。安全な足を確保して、思いきり街を味わってくださいね!

 

本記事の交通事情・タクシー・バス・レンタルバイク・運転免許・交通事故統計に関する記述は、外務省 海外安全ホームページ「ベトナム 安全対策基礎データ」(2026年3月13日更新)によります。制度や状況は変化します。渡航前に最新の情報をご確認ください。

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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