まいぷれホーチミン編集部
ベンタン市場から歩いてすぐ、フォーひと皿のためだけに建てられた3階建ての建物があります。
2026年にオープンしたPhở Museum(フォー・ミュージアム)は、ホーチミン市の認可を受けたベトナム初の食文化博物館。観て、触って、最後に食べるまでが1本の体験になっています。
「フォーの博物館」と聞いて、思い浮かべるものより広い
フォーの博物館、と聞くと小さな資料室を想像するかもしれません。
ここは3フロアを使い、映像・展示・実食を順に巡っていく周遊型の施設です。
テーマになっているのは、20世紀初頭に天秤棒を担いだ路上の売り歩きから始まった一杯が、
どうやってベトナムを代表する料理になり、世界の街角にまで広がっていったのか—という100年の道のり。
ベトナムでフォーは国家無形文化遺産に登録されており、この館は「完成した料理」ではなく「今も受け継がれている技」としてフォーを扱っています。
だしの素材を選ぶ知恵、レシピではなく感覚で受け渡されてきた技術、そして一杯の食事が国の象徴になるまでの歩み。
展示はその3つを軸に組み立てられています。
映像 → 展示 → 実食。順番に意味があります
見学は3階の受付からスタートします。
まず観るのは、フォーの100年をたどる短編映像「A Century of Vietnamese Pho」。
続く展示エリアには、だしを炊いた鍋や古い調理道具といった実物資料が並び、デジタルのインタラクティブゲームで遊べる仕掛けもあります。
ガラス越しに眺めるだけではないので、お子さん連れでも間が持ちます。
タイミングが合えば、フォーの香りをつくるスパイスを煎る実演や、麺を鍋であおる「Phở Tái Lăn(フォー・タイラン)」の技を間近で見られることも。
香りが立ちのぼる場面に立ち会えると、このあとの一杯の見え方が変わります。
最後の一杯は、五感を使う部屋で
締めくくりは、照明と音と香りを組み立てたイマーシブ空間での実食です。
出てくるのはフォーとドリンクのセットメニュー。
ここまで来ると、目の前の一杯が単なる麺料理ではなく、さっきまで観ていた100年の続きに見えてきます。
「街のフォーを食べる」のとは目的が違う—この施設のいちばんの狙いどころが、最後のこの席にあります。
なお1階のレストランエリアは博物館とは別に朝6時から深夜0時まで営業していて、伝統的な牛肉フォー・鶏肉フォーから、フォーから発想した創作メニューまで揃います。
「まずは食事だけ」という使い方もできます。
帰り際は、館内ショップ「HUB」へ
出口手前にあるのがミュージアムショップ「HUB」。
ベトナム産の茶、コーヒー、チョコレート、菓子、ドライフルーツなどの食品に加えて、館オリジナルの模様をあしらった扇子、キーホルダーやポストカードといった小物が並びます。
軽くて日持ちするものが中心なので、帰国前のおみやげをまとめて片付けたい日にも向いています。
ギフト包装のサービスもあります。
初めてなら、時間に余裕のある日の午後に
初めて訪れるなら、予定を詰め込んでいない日を選ぶのがおすすめです。
映像・展示・実食までを続けて巡る構成なので、途中で切り上げるともったいない作りになっています。
チケットはオールインクルーシブのコンボ「A Century of Vietnamese Pho」。
入場・展示体験・フォーのセットメニュー、さらにブラインドボックス形式のおみやげが1つ付いた内容です。
現地の食事代の相場からすると安くはありませんが、見学料と食事とおみやげが一本になった金額です。
街のフォー1杯と比べるものではない、と考えるとしっくりきます。
予約時間の15分前までに3階の受付へ。
人数や構成が予約内容と違うと参加できないことがあるので、申し込んだとおりの人数で向かってください。
身分証の提示を求められる場合もあります。団体での訪問はホットラインから相談できます。
こんな方におすすめです
店舗情報
Phở Museum(フォー・ミュージアム)/Bảo Tàng Phở
住所:211 Nguyễn Thái Học, Quận 1, Hồ Chí Minh 電話:+84 985 227 211
営業時間:博物館エリア 9:00〜21:00/レストランエリア 6:00〜24:00(毎日)
公式サイト:phomuseum.com
ベンタン市場、ブイビエン通り、9月23日公園のいずれからも徒歩圏内です。
MYPL編集部より
ホーチミンに暮らしていると、フォーは「わざわざ食べに行くもの」ではなく、朝の通り道にあるものになっていきます。だからこそ、この博物館の位置づけは少し変わっています。
ここは新しい味に出会う場所ではなく、毎朝すすっているあの一杯の背景を知る場所です。
日本から来たお客さまを案内する行き先としても具合がいい施設です。屋外を歩き回らずに済み、冷房が効いていて、最後に食事まで付いてくる。スコールで予定が流れた午後の逃げ場としても、覚えておいて損はありません。
初めてなら、時間に余裕のある日の午後に、コンボチケットで3階の受付から。映像から実食までひと続きに巡ったあと、いつもの街角のフォーがどう見えるか—そこまでが、この館の体験だと思います。
| 名称 | まいぷれホーチミン編集部 |
|---|---|
| フリガナ | マイプレホーチミンヘンシュウブ |
| 住所 | 165 D5, Thanh My Tay Ward, Ho Chi Minh City, Vietnam |
| 電話番号 | 034-6168-159 |
| メールアドレス | Info@kollabv-j.com |
| 営業時間 |
|
| ホームページ | https://kollabv-j.com/ja/trang-chu-2/ |
| Facebookアカウント | https://www.facebook.com/KollabVJ/ |
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