まいぷれホーチミン編集部
Lintboo 代表へのインタビュー
食品工場では、異物混入対策や毛髪混入防止、HACCPに対応した衛生管理がますます重要になっています。一方で、企業にはSDGsやESGへの取り組みも求められ、品質と環境負荷低減を両立することが新たな課題となっています。
そんな中、独自構造の業務用粘着ローラー「Lintboo(リントブー)」を開発したのが、ベトナムのALPHAM Trading & Service のPham Duy Chinh(チン) 氏です。
今回は、創業者である チンさんに開発のきっかけや製品への想い、そして日本市場への展望について伺いました。
「もっときれいに、もっと無駄なく」——日常の掃除から生まれたアイデア
——まず、Lintbooを開発したきっかけを教えてください。
私は昔から、家をきれいに保つことを大切にしていました。
掃除をするたびに、「もっと効率よく掃除できる方法はないだろうか」「もっと無駄なく使える粘着ローラーがあればいいのに」と感じていました。
そこで、従来の粘着ローラーとは異なる構造を考え、自分で製品開発を始めました。
試作品を何度も改良しながらライセンス取得にも取り組み、誕生したのがLintbooです。
もともとは家庭用として考えた製品でしたが、開発を進める中で、この技術は食品工場の異物混入対策や毛髪混入防止、さらには工場全体の衛生管理にも活用できる可能性があると確信しました。
コロナ禍を乗り越え、本格始動
会社を立ち上げた直後は、新型コロナウイルスの影響を受け、事業は決して順調ではありませんでした。
計画どおりに進まないことも多く、一度は苦しい時期も経験しました。
しかし、その後ベトナムで改めて事業を立ち上げ、本格的な販売を開始しました。
現在はLintboo事業に集中し、この製品を世界へ広げることを目標に取り組んでいます。
HACCP時代に求められる、衛生管理と環境配慮を両立する技術
——一般的な粘着ローラーとの違いは何でしょうか。
一番の特徴は、独自のテープ構造です。
現在、この構造を採用している製品は市場でもほとんどありません。
この構造によって使用する材料を削減できるため、従来の粘着ローラーと比べて廃棄物を大幅に削減できます。
私たちが目指しているのは、単なる掃除用品ではありません。
食品工場の異物混入対策や毛髪混入防止、HACCP対応を支えながら、環境負荷も減らせる新しい業務用粘着ローラーです。
現在はまだ生産量が多くありませんが、生産規模が拡大すれば製造コストも下がります。
つまり、
この3つを同時に実現できる製品へ成長させたいと考えています。
アメリカ市場で評価された理由
現在、Lintbooはアメリカ市場で販売されています。
販売はAmazonを中心に行っており、ペットと暮らす家庭などで利用されています。
アメリカでは、環境への意識が非常に高く、プラスチックの使用を減らした商品や、持続可能な製品を選ぶ文化があります。
そのため、Lintbooの「環境に優しい」という価値が受け入れられ、多くのお客様に選んでいただいています。
今後は家庭用市場だけでなく、食品工場やクリーンルーム、医療・製造業など、衛生管理が重要な現場への展開も目指しています。
「環境に優しいこと」がビジネスの原点
——事業を進める上で、一番大切にしている考え方を教えてください。
私が最も大切にしているのは、「環境に優しいものづくり」です。
アメリカでは、紙製品や環境配慮型の商品を選ぶことが当たり前になっています。
この考え方は今後さらに世界中へ広がっていくと思います。
だからこそ、Lintbooも単なる掃除用品ではなく、環境問題の解決に貢献できる製品でありたいと考えています。
食品工場では、HACCPへの対応だけでなく、SDGsやESGへの取り組みも重要になっています。
しかし、大規模な設備投資だけが環境対策ではありません。
毎日使う消耗品を見直すことも、立派な環境対策になります。
Lintbooは、そんな身近なところから企業の環境負荷低減に貢献したいと考えています。
海外での経験が、今の価値観を育てた
創業者は大学でビジネスを学んだ後、およそ20年間にわたりアメリカとカナダで生活し、仕事をしてきました。
海外で生活する中で、環境への配慮が社会に根付いていることを肌で感じ、その経験が現在の製品づくりにも大きく影響しています。
「環境に優しい製品は、これから世界でますます必要とされる。」
その確信が、Lintbooというブランドの原点になっています。
日本企業と一緒に、新しい価値を届けたい
現在、日本市場への展開も進めています。
私たちが求めているのは、単なる販売代理店ではありません。
日本市場を理解し、Lintbooの価値を共感していただけるパートナーと一緒に、日本のお客様へ製品を届けたいと考えています。
日本には、食品工場や製造業など、高い品質基準と衛生管理を大切にする企業が数多くあります。
だからこそ、異物混入対策、毛髪混入防止、HACCP対応、そして環境負荷低減を同時に実現できる製品として、日本市場でも大きな可能性があると考えています。
また、日本企業とベトナム企業ではビジネスの進め方や価値観に違いがあります。
お互いの文化を理解し、双方がメリットを得られる関係を築くことが、長期的な成功につながると信じています。
目標は、世界のスタンダードを変えること
最後に、今後の目標について伺いました。
「将来的には、現在使われている一般的な粘着ローラーを環境配慮型へ置き換えていきたいと考えています。」
目標は、市場の約70%をLintbooのような環境配慮型製品へ切り替えること。
そのためには、日本をはじめ世界中の販売パートナーとの協力が欠かせません。
「良い製品を作るだけでは世界は変わりません。
価値を理解し、一緒に広げてくれる仲間と出会いたい。」
そう語る創業者の視線は、すでに世界市場へ向けられています。
編集部より
Lintbooは、単なる業務用粘着ローラーではありません。
食品工場の異物混入対策、毛髪混入防止、HACCP対応、衛生管理、SDGs、ESG、廃棄物削減を支援する新しいソリューションとして開発された製品です。
今後は食品工場だけでなく、クリーンルーム、半導体工場、医療施設など、高度な衛生管理が求められる現場での活用も期待されています。
「品質を守ること」と「環境を守ること」を同時に実現する——。
Lintbooの挑戦は、これから世界へ向けてさらに広がっていきます。
| 名称 | まいぷれホーチミン編集部 |
|---|---|
| フリガナ | マイプレホーチミンヘンシュウブ |
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