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ホーチミン(日本語)

ホーチミン・サイゴンの生活ガイド | 日常で役に立つ現地の暮らし情報

ホーチミンの治安|被害が多い通りと日本人が狙われる手口

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外務省の情報をもとに被害が多い場所と対策をご紹介

ホーチミン行きを決めたあと、ご家族から「治安は大丈夫なの」と聞かれた方も多いのではないでしょうか。ネットで調べると「安全だった」という声と「危ない」という声が並んでいて、かえって判断がつきません。

 

この記事では、体験談ではなく外務省が公表している情報だけを使います。外務省は「ベトナム国内における治安状況は総じて安定している」としたうえで、被害が多い通りを実名で挙げています。ここがいちばん役に立つところです。

 

まいぷれ編集部が、外務省の「安全対策基礎データ」から、ホーチミンで実際に被害が集中している場所と、日本人が巻き込まれやすい手口を整理してご紹介します!やみくもに怖がる必要はありません。どこで何に気をつけるかが分かれば、それで足ります。

結論|凶悪犯罪より、ひったくり・スリ・置き引きへの備えが実際的です。スマートフォンを歩きながら使わない。これだけで多くを防げます

ホーチミンの治安は今どうなっているか

外務省は、ベトナムの治安について「ベトナム国内における治安状況は総じて安定していると言えます」と評価しています。過度に身構える必要はありません。

 

ただし、そのすぐあとに続く一文が重要です。外務省は「住宅への忍び込み、繁華街周辺でのひったくり、スリや置き引き等が発生しています」とし、さらに「日本人旅行者も、観光地、市場、路上等で旅券、現金などの貴重品を盗難に遭うケースが頻繁に報告されています」と明記しています。

 

つまり、旅行者が実際に備えるべきなのは凶悪犯罪ではなく、持ち物を狙う犯罪です。ここに絞って対策すれば、旅の安全度はぐっと上がります。

 

なお外務省は、ベトナム公安省の発表として2025年中の犯罪発生件数を47,713件と紹介しています。同時に、2024年6月にホーチミン市内で邦人男性が刺殺される事件が発生したことにも触れています。「まったく事件が起きない街」ではない、という前提は持っておいてください。

 

出典:外務省 海外安全ホームページ「ベトナム 安全対策基礎データ」(2026年3月13日更新)

被害が多い通りはどこか|外務省が挙げた地名

ここがこの記事でいちばんお伝えしたい部分です。外務省は、ホーチミン市の被害多発地域を通りの名前まで具体的に挙げています。そのまま一覧にします。

 

被害多発している場所
ひったくりグエンフエ通り、パスター通り、ドンコイ通り、ハイバーチュン通り、トンドックタン通り、チャンフンダオ通り、レロイ通り、レタントン通り、ベンタイン市場周辺
スリグエンフエ通り、ベンタイン市場等の市場、ドンコイ通り、ハイバーチュン通り、レタントン通り、大規模ショッピングモール
置き引き市内の公園、ホテルロビーやレストラン、大規模ショッピングモール、空港、列車、バス内

出典:外務省 海外安全ホームページ「ベトナム 安全対策基礎データ」(2026年3月13日更新)の「犯罪被害危険地域」より

 

この一覧を見て、少し驚かれたかもしれません。挙がっているのは、いずれもホーチミン観光の中心そのものだからです。グエンフエ通りは歩行者天国、ドンコイ通りは老舗の並ぶ目抜き通り、ベンタイン市場は定番の観光地。危ないから行かない場所ではなく、行くけれど気をつける場所だとご理解ください。

 

そしてレタントン通りが3つのうち2つに入っている点は、見逃せません。外務省は別の項目で、日本人街(ホーチミン市:レタントン地区、タイバンルン地区)を名指しし、「夜間時間帯に屋外で携帯電話を使用する際等は、十分注意が必要です」としています。日本人が多く集まる場所は、それを知っている側からも見えている、ということです。

 

また外務省は、都市部について「特に夜間は大通りから入り組んだ小路(路地裏)を歩くのは避けてください」と呼びかけています。ホーチミンには「ヘム」と呼ばれる細い路地が街じゅうにありますが、夜にひとりで入っていくのは避けたほうが無難です。

日本人が巻き込まれやすい手口6つ

外務省は、在ベトナム日本国大使館や在ホーチミン日本国総領事館が実際に報告を受け、解決の支援を行った事例として、次の手口を挙げています。知っているかどうかで、防げるかどうかが変わります。

 

1.ひったくり:携帯電話、セカンドバッグ、アタッシュケース、ポーチなどを持って歩いている人に、後方からバイクに乗った犯人が近づき、追い越しざまに奪う手口です。日本人街を中心に確認されています。歩きながらのスマートフォン操作が、いちばん狙われます。

2.スリ:混雑した市場や路上、大規模ショッピングモール、長距離バスや列車の車内で、気づかないうちにバッグやウエストポーチのジッパーを開けられる手口です。外務省は財布内のカードを不正使用される二次被害にも触れ、「同種犯罪は当地では犯罪として認定されないケースもあります」としています。カード会社への速やかな連絡が必要です。

3.置き引き:ホテルや空港のロビー、レストラン、ショッピングモールで発生しています。外務省は「ホテルでのチェックイン手続時やロビーで人に話しかけられたときなど、荷物から目を離した一瞬の隙に被害に遭っています」と、状況まで具体的に説明しています。

4.昏睡強盗:自宅やホテルに人を連れ込んで飲食したところ意識を失い、目覚めると所持金がすべてなくなっていたという報告です。外務省は「見知らぬ人物からの誘いには軽々しく応じないように」と呼びかけています。

5.賭博:ベトナムでは賭博は原則として犯罪行為です。外務省は、日本人街で日本人を誘引するパチンコ店や麻雀店を見かけることがあるとしたうえで、「このような場所で賭博行為を行えばベトナム当局の捜査対象となることがあります」と警告しています。被害者ではなく加害者になる話ですので、特にご注意ください。

6.お金見せて詐欺・イカサマ賭博:路上で「必ず勝てる」と賭博に誘われて掛金を失う、「日本のお金を見せてほしい」と声をかけられ、紙幣を出すと盗まれるといった手口が報告されています。加えて外務省は、航空機内の収納棚から現金やクレジットカードが盗まれる被害が増加しているとし、座席を離れるときも貴重品を身につけるよう勧めています。

 

出典:外務省 海外安全ホームページ「ベトナム 安全対策基礎データ」(2026年3月13日更新)の「日本人が巻き込まれやすい犯罪やトラブル等」より

今日からできる防犯|持ち方と歩き方

手口が分かれば、対策はそれほど多くありません。外務省が挙げている対策を中心にまとめます。

 

場面やること
歩くときスマートフォンは立ち止まって、車道に背を向けて使う。歩きながら手に持たない
バッグ外務省は「バッグを前掛けするなど常に目の届くかたちで携帯する」「バッグのチャックを施錠する」としています
現金・カード外務省は「貴重品や現金は分けて持ち歩く」ことを勧めています。全額を1つの財布に入れない
荷物「持ち物からは絶対に目を離さない」。チェックイン中に話しかけられたときが危険です
機内収納棚に貴重品を置かない。席を離れるときも身につける
夜間路地裏に入らない。屋外での携帯電話の使用を控える
誘い見ず知らずの人からの誘いに応じない。賭博には決して関わらない

 

この中でひとつだけ選ぶなら、「歩きながらスマートフォンを使わない」です。ひったくりの主な標的が携帯電話であること、日本人街の夜間について外務省が名指しで注意していることを考えると、ここを断つだけで防げる被害がかなりあります。

 

地図を見たいときは、店や商業施設の中に入ってから開く。それだけで十分です。

もし被害に遭ってしまったら

それでも被害に遭ってしまったときのために、先に知っておいていただきたいことがあります。

 

1.カード会社へすぐ連絡する:外務省は、財布内のカードが不正使用される二次被害について、「速やかにカード会社へ盗難にあった旨を連絡するなどの措置が必要です」としています。カードの緊急連絡先は、出発前にスマートフォンとは別の場所(紙のメモなど)に控えておいてください。スマートフォンごと盗まれると、番号が分からなくなります。

2.旅券(パスポート)を盗まれた場合:在ホーチミン日本国総領事館での手続きが必要になります。旅券のコピーや顔写真のページの画像を、あらかじめ別に保管しておくと手続きが進めやすくなります。

3.在外公館の「安全の手引き」を読んでおく:在ベトナム日本国大使館、在ホーチミン日本国総領事館、在ダナン日本国総領事館は、それぞれ在留邦人向けの「安全の手引き」を公開しています。外務省の該当ページからPDFで読めます。長期滞在の予定がある方は、出発前に目を通しておくことをおすすめします。

 

なお外務省は、いわゆる「闇バイト」についても警告しています。「短期間で多額の報酬を得られる」という誘いに乗って特殊詐欺に加担させられたり、意図せず違法薬物の運び屋にされて現地警察に拘束される事案が多く発生しているとのことです。知らない人から荷物を預かって運ばない。これは徹底してください。

怖がりすぎず、油断もしない!

ホーチミンの治安について、外務省の情報をもとにご紹介しました。

 

外務省の評価は「総じて安定している」です。一方で、ひったくりやスリの被害は観光の中心にある通りに集中しています。この2つは矛盾しません。街全体が危ないのではなく、人が集まる場所に狙う側も集まっているというだけのことです。

 

覚えて帰っていただきたいのは、次の3つです。歩きながらスマートフォンを使わない。バッグは前で持ち、現金は分けて持つ。夜の路地裏には入らない。この3つで、報告されている被害の多くは避けられます。

 

対策さえ頭に入っていれば、ホーチミンは十分に楽しめる街です。必要な用心は、旅を窮屈にするためではなく、安心して歩くためのものですね。気をつけるところだけ押さえて、あとは思いきり楽しんでください!

 

本記事は、外務省 海外安全ホームページ「ベトナム 安全対策基礎データ」(2026年3月13日更新)の公表内容にもとづいて作成しています。治安の状況は変化します。渡航前に、必ず外務省 海外安全ホームページで最新の情報をご確認ください。

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。