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ホーチミン(日本語)

ホーチミン・サイゴンの生活ガイド | 日常で役に立つ現地の暮らし情報

ハノイとホーチミンの違い|気候・街の性格・どっちに行くべきか比較

(更新)

2つの都市の気候と街の性格を目的別に比較してご紹介

はじめてのベトナム旅行で、行き先をハノイにするかホーチミンにするか迷っていませんか。どちらも直行便があり、どちらも「ベトナムらしい」と紹介されるので、決め手が見つかりにくいところです。

 

先にいちばん大きな違いをお伝えします。気候がまったく違います。1月の平均最高気温は、ハノイが20.0度、ホーチミンが32.0度。その差は12度です。同じ国とは思えないほど離れています。

 

そこで今回は、まいぷれ編集部が世界気象機関(WMO)の平年値をもとに2つの都市の気候を並べ、あわせて街の性格の違いを整理してご紹介します!「どちらが良いか」ではなく「あなたの目的にどちらが合うか」という形でお伝えします。旅行先を決める前にぜひご覧ください!

結論|冬に行くならホーチミン、暑さが苦手ならハノイの冬。街歩きの快適さで選ぶなら、この一点でほぼ決まります

いちばん大きな違いは気候|冬の気温差は12度

ベトナムは南北に細長い国です。ハノイは北部、ホーチミンは南部にあり、両都市の直線距離は1,000キロを超えます。日本でいえば、東京と鹿児島ほど離れています。

 

その結果、気候の型そのものが違います。ハノイには、はっきりとした冬があります。1月の平均最高気温は20.0度、平均最低気温は14.6度。上着が必要です。

 

いっぽうホーチミンには冬がありません。1月でも最高気温は32.0度。一年を通して最高気温が31度を下回らないのがホーチミンです。

 

この違いは、旅の中身に直結します。1月にハノイへ行くなら、上着とスニーカー。同じ1月にホーチミンへ行くなら、半袖とサンダル。荷造りの段階から別物です。「ベトナムだから暑いだろう」とハノイへ半袖だけで向かうと、冬は寒い思いをします。

月別の気温を並べて比較する

世界気象機関(WMO)が公表している両都市の平年値です。いちばん右の列が、その月の最高気温の差です。

 

月ハノイ
最高/最低
ホーチミン
最高/最低
最高の差
1月20.0/14.632.0/23.412.0度
2月21.3/16.232.7/23.111.4度
3月23.5/18.733.6/24.910.1度
4月27.7/21.934.5/26.46.8度
5月31.7/24.534.9/26.43.2度
6月33.8/26.333.5/25.5−0.3度
7月33.3/26.533.0/25.2−0.3度
8月32.5/25.832.9/25.10.4度
9月31.6/24.732.6/25.01.0度
10月29.6/22.432.3/25.02.7度
11月26.3/19.232.4/24.96.1度
12月22.1/15.431.6/23.99.5度

※単位は℃。青は気温差が大きい月、赤はハノイのほうが暑い月です。数値は世界気象機関(WMO)World Weather Information Service の平年値によります。

 

この表には、意外な事実が2つあります。

 

1つめは、6月と7月はハノイのほうが暑いこと。ハノイの6月は33.8度で、ホーチミンの33.5度をわずかに上回ります。「北だから涼しい」は、夏には当てはまりません。

2つめは、5月から10月はほとんど差がないこと。この時期に旅行するなら、気候は行き先を決める材料になりません。差が出るのは11月から3月までです。

街の性格の違い|首都と経済の中心

気候の次に大きいのが、街そのものの雰囲気です。

 

項目ハノイホーチミン
位置づけベトナムの首都経済の中心地
気候四季に近い変化がある。冬は上着が必要一年中夏。乾季と雨季で分かれる
街並み旧市街の細い路地。歴史の層が濃い高層ビルとコロニアル建築が混在
歩きやすさ見どころが旧市街に密集し、徒歩で回りやすい1区に集中。ただし暑さで徒歩の距離が限られる
日本人向けキンマー地区・リンラン地区に日本人街レタントン地区・タイバンルン地区に日本人街
近郊ハロン湾、サパなど北部の景勝地メコン川、ブンタウ、ムイネーなど

 

ざっくり言えば、ハノイは「歴史を歩く街」、ホーチミンは「今の勢いを浴びる街」です。どちらが優れているという話ではなく、旅で何を見たいかで選ぶものだとお考えください。

 

なお日本人街については、外務省が両都市とも地区名を挙げています。ハノイはキンマー地区とリンラン地区、ホーチミンはレタントン地区とタイバンルン地区です。日本語が通じる店や日本食が集まるのは、それぞれこのあたりになります。

治安の違いはあるか

「どちらが安全か」も気になるところだと思います。結論から言えば、外務省の記載を読むかぎり、両都市に大きな差はありません。

 

外務省はベトナム全体について「治安状況は総じて安定していると言えます」としたうえで、両都市それぞれの被害多発地域を挙げています。

 

ハノイ:ホアンキエム湖周辺、旧市街、ドンスアン市場、ハンガイ通り、統一公園周辺、キムマー通り、リンラン通り、ダオタン通り、大規模ショッピングモール、バスターミナルなど

ホーチミン:グエンフエ通り、パスター通り、ドン・コイ通り、ハイバーチュン通り、トンドックタン通り、チャンフンダオ通り、レライ通り、レタントン通り、ベンタイン市場周辺など

 

どちらも観光の中心と日本人街が挙がっています。気をつけるべきことも共通で、ひったくり、スリ、置き引きです。外務省は両都市に共通して、「特に夜間は大通りから入り組んだ小路(路地裏)を歩くのは避けてください」と呼びかけています。

 

行き先を治安で選ぶ必要はありません。どちらを選んでも、対策は同じです。

 

出典:外務省 海外安全ホームページ「ベトナム 安全対策基礎データ」(2026年3月13日更新)

目的別・どちらに行くべきか

ここまでの違いを、目的別に整理します。

 

11月~3月に行くなら → ホーチミン。この時期のハノイは肌寒く、曇りがちです。南国らしい旅を期待しているなら、ホーチミンのほうが期待どおりになります。ホーチミンはこの時期が乾季で、雨もほとんど降りません。

暑さが本当に苦手なら → ハノイの12月~2月。最高気温20度台前半で、街歩きがはかどります。ベトナムで唯一、上着を着て歩ける時期です。

5月~10月に行くなら → 気候では選べません。両都市とも32~34度で、差がありません。行きたい場所で決めてください。

日程が短いなら → ホーチミン。見どころが1区に集中しており、短い滞在でも組み立てやすい街です。歌劇場、統一会堂、大教会、中央郵便局が徒歩圏にあります。

歴史や街並みを見たいなら → ハノイ。旧市街の路地は、歩いているだけで時間が過ぎます。

はじめてのベトナムなら → どちらでも大丈夫です。あえて選ぶなら、気候が読みやすく、日本からの便も多いホーチミンが組みやすいでしょう。

 

なお、両方を1回の旅行で回ることもできます。ベトナム国内線でおよそ2時間の距離です。ただし日程に余裕がないと、移動だけで1日を使ってしまいます。3泊4日なら、どちらか1つに絞るほうが満足度は高くなります。

迷ったら、行く季節から決めよう!

ハノイとホーチミンの違いを、気候・街の性格・治安の3点からご紹介しました。

 

迷ったときは、「いつ行くか」から逆算するのがいちばん簡単です。11月から3月ならホーチミン、寒いのが好きならハノイ、5月から10月なら気候では選べないので行きたい場所で。この基準だけで、かなり絞れます。

 

どちらも、同じ国の中にありながらまったく表情が違う街です。一度行けば、もう一方にも行きたくなるはずですよ。まずは行きやすいほうから、気軽に足を運んでみてくださいね!

 

本記事の気温は、世界気象機関(WMO)World Weather Information Service に掲載されたハノイ市・ホーチミン市の平年値によります。治安に関する記述は、外務省 海外安全ホームページ「ベトナム 安全対策基礎データ」(2026年3月13日更新)によります。

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。