まいぷれホーチミン編集部
2026年8月13日の午前、ホーチミン市で少し変わったプロジェクトのお披露目がありました。
名前は「Hộ chiếu di sản(ホー・チエウ・ジー・サン=遺産パスポート)」。
本物のパスポートそっくりの冊子が1冊あれば、市内の3つの博物館を巡れてしまう、という企画です。
発表の場となったのは、今年1月にオープンしたばかりのPhở Museum(フォー・ミュージアム)でした。
性格のまったく違う3館が、ひとつの線でつながる
今回タッグを組んだのは、次の3館です。
・Bảo tàng Chứng tích Chiến tranh(戦争証跡博物館)
・Bảo tàng Thành phố Hồ Chí Minh(ホーチミン市博物館)
・Phở Museum(フォー・ミュージアム/フォー博物館)
戦争証跡博物館はベトナムが歩んできた戦いの記憶を、ホーチミン市博物館は300年を超えるこの土地の歩みを、そしてフォー・ミュージアムは、朝の路上の屋台から世界へ広がった一杯の物語を語ります。
バラバラに訪ねると「重い場所」「街の歴史」「ごはんの話」で終わってしまうものが、順番に巡ることで「人・歴史・暮らし」というひと続きの物語として見えてくる—それがこの企画の狙いです。
スマホをかざすと、展示の"続き"が読める
「Hộ chiếu di sản」の中身は紙の冊子ですが、NFC(近距離無線通信)のチップが仕込まれています。
各館の所定のポイントにスマートフォンをかざすと、デジタル版のパスポートが立ち上がり、展示物の背景にある写真やエピソードを自分の手元で読める仕組みです。
ベトナムの博物館は、解説パネルがベトナム語と英語のみというケースが少なくありません。
展示ケースの前で立ち止まったまま何も分からず次へ進んでしまった、という経験がある方も多いはず。
手元の画面で読める情報が増えるだけで、その"すれ違い"はかなり減ります。
訪れた記録や写真が1冊にたまっていくので、旅そのものの記念にもなります。
フォー・ミュージアムのLê Nhật Thanh(レー・ニャット・タイン)館長は、NFCについて
「あくまで体験を補助する層であり、遺産そのものの価値には手を加えない」と説明しています。
技術が主役になりすぎないように、という姿勢が伝わってきます。
入館だけで終わらない。フォー1杯とおみやげ付き
このパスポートのおもしろいところは、"見て回る"だけで完結しないことです。
現物のパスポートを持っている人は、3館をそれぞれ1回ずつ見学でき、さらにフォー1杯と記念品を受け取れます。
歴史を歩いたあとに、その土地の味を食べて、手のひらサイズの記憶を持ち帰る。
行程そのものが最初からそういう設計になっています。
行政の博物館と民間の博物館が手を組み、「遺産のエコシステム」として動き出したのは今回が初めてとのこと。
今後は他の博物館や史跡に加え、食・アート・エンターテインメントのスポットへも広げていく構想があるそうです。
短い滞在でも、3館はいずれも中心部エリアにあるので、1日あれば十分に回れます。
ホーチミンを「ごはんがおいしい街」だけで終わらせたくない方は、次の旅の1日をこのパスポートに預けてみてはいかがでしょうか。
※販売価格・購入場所・有効期限については、各館または Phở Museum(Hotline: +84 985 227 211)へお問い合わせください。
| 名称 | まいぷれホーチミン編集部 |
|---|---|
| フリガナ | マイプレホーチミンヘンシュウブ |
| 住所 | 165 D5, Thanh My Tay Ward, Ho Chi Minh City, Vietnam |
| 電話番号 | 034-6168-159 |
| メールアドレス | Info@kollabv-j.com |
| 営業時間 |
|
| ホームページ | https://kollabv-j.com/ja/trang-chu-2/ |
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